ドルトムントで試合を見るのは2年ぶり、今回はアウエーでのラウテルンの応援。アウエー中のアウエーと呼ばれるこのスタジアム。7万人のドルトムントサポーターを敵に回して果たして勝てるのだろうかという不安が頭をよぎる。それに加えてラウテルンはけが人やらイエローカードの累積警告でベストにはほど遠い先発メンバー。それ以上に酷いのがベンチ入りの選手で、病み上がりの選手とアマチュアから急遽引き上げられた名前も知らない選手ばかり。しかし、ドルトムントも台所事情は苦しいようで、とりわけ点取り屋のアモローゾとエヴェルトンが欠場なのは監督にとってさぞ痛いことであろう。
試合開始直後はラウテルンが優位に展開していく。15分には敵陣でリンコルンがワンツーを見事に決めてキーパーと一対一、しかしこのチャンスは相手キーパーヴァイデンフェーラーが上手くはじき、バーに当たって得点ならず。しかしコレは「この試合はもしかしたら勝てるかも」とラウテルンファンに希望をもたらすチャンスであった。そしてまたもやラウテルンに大チャンスが訪れる。カウンターのボールを上手くパスカットしたヌルメラがアルティントップにナイスパス。そしてキーパーと一対一になったが、彼がGKを上手く抜いたところで倒された。コレはPKだとおもったが、シュミレーションのファールをとられて、逆にアルティントップがイエローをもらう羽目に。ラウテルンファンはブーイングをかますと共に、今日は出ていない宙返りをするあの男なら絶対に決めていただろうにと口々に不満を漏らす。ここから徐々にドルトムントのペースに変わっていく。相手のシュートミスとオフサイドに助けられているもののヒヤリとするシーンが続く。とりわけ、この試合がデビューでいきなりロジツキーのマンマークに付けられたレーマンとGKヴィーゼの働きは特筆ものである。しかし、前半終了直前にコーナーキックがドルトムントに与えられる。蹴るのは勿論ロジ。彼の蹴ったボールは華麗な弧を描いて密集の中のドルトムントの選手にどんぴしゃり。しかしコレはヌルメラがポストに立っていたので止めたが、クリアーにもたついている間に押し込まれてしまいドルトムントが先制。決めたのはチェコのジャイアント馬場ことヤン・コラー。ここで前半が終了。
後半開始後はどちらもメンバーチェンジ無し。ドルトムントはサポーター側(ミツバチの巣)めがけてボールを蹴るので、否が応でも勢いづく。しかし今日はエヴェルトンもアモローゾもいない。ガンビアーノちゃんはコラーが出すボールに対しオフサイドで答えるなど、まだまだ修行が足りないようでドルトムントの追加点はなかなか奪えない。ジャイアント馬場の様におぼつかなくと転ぶコラーにFKが与えられてもそれを蹴るリッケンは明後日の方向に蹴るので守る必要もない。これに対しラウテルンはカウンターで相手の隙をついていくが、縦の動きには弱いが、パスカットには定評のあるヴェーンス&ロイターに手こずる(つまりどちらも足が遅い)。しかし、ドミンゲスが軽快なドリブルでドルトムントDFを翻弄して中央にクロスを上げる、それがコソヴスキーにドンピシャリのタイミングであったが、GKヴァイデンフェーラーに間一髪止められた。こんなチャンスはもう無いかもと思っていたが、後方から蹴ったボールがペナルティーエリアギリギリに上がる。そこに殺到する敵味方、その瞬間GKヴァイデンフェーラーとドルトムントDFが接触しボールがこぼれる。それをリンコルンが無人のゴールに蹴り込みラウテルンが1-1の同点に追いついた。ラウテルンサイドは勝ったかのようなお祭り騒ぎ。勿論逆襲にでるドルトムントであるが、ラウテルンはヘンゲンキャプテンのもと落ち着いて相手の攻撃を退ける。逆にアルティントップが相手ゴールに迫るが、逆転に至るまでには行かない。試合終了まであと5分になったところで、ドルトムントの猛攻撃が始まった。祈るような気持ちでこの無限とも思われる時間を過ごすが、ヴィーゼのスーパーセーブとDFの献身的な働きでピンチを乗り切り試合終了。よく追いついてよく守り抜いたと思う、本当に勝ちにも等しい引き分けであった。
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